もすきーと音。は、埼玉県出身のフリーイラストレーター・漫画家ぐれもす(旧ぐれーともす)が手がける個人サークルだ。「清楚」「文学少女」といった一見隙のなさそうなヒロインが、外部からの圧力や弱みをきっかけに少しずつ関係性を壊されていく過程を描くのが持ち味で、瞬間的な刺激よりも、ヒロインの心理がじわじわと変質していく過程そのものを読ませる構成に定評がある。魚眼レンズを思わせる構図を得意とすることでも知られ、イラストレーターとしての画力の高さが同人ゲーム分野でも評価されている。 代表作「清楚彼女、堕ちる。II」は、前作から続くシリーズの完結編にあたる一本。前作では、入学以来ずっと想い続けていた清楚なヒロイン・月見知冬と、半年間交際していながら手すら繋いだことのなかった主人公・高木が、遊園地デートで初めて手を繋いだ瞬間をサッカー部の先輩・霧島に目撃されてしまう。校則違反の交際をネタに脅迫され、「一日だけ自分の彼女役をやること」を口止め料として要求された知冬は、渋々ながらもこれを受け入れてしまい、二人が大切に築いてきた関係がわずか数時間で崩れていく――という導入が高く評価された。IIではその顛末が描かれ、シリーズ最多のレビュー数を集めている。 前作にあたる「清楚彼女、堕ちる。」も根強い人気を保っており、脅迫という分かりやすい弱みに付け込まれていくヒロインの葛藤と、それでも守ろうとする恋人との絆の対比が、シリーズを通じての読みどころになっている。 「文学少女は染められる3」は、こちらもシリーズものの最新刊。文学少女という知的で控えめなイメージのヒロインが、巻を重ねるごとに関係性を塗り替えられていく様子が描かれており、SNS上でも新刊のたびに話題にのぼるシリーズだ。「文学少女は染められる」(初刊)も含め、清楚彼女シリーズとは異なるタイプのヒロイン像で人気を博している。 「いじめっ子、女になる。」は、これまでのシリーズとは一転して、いじめっ子側だったヒロインが逆に主導権を握られていく展開が特徴の一本。加害者だったキャラクターの心情が変化していく過程を描くことで、単純な因果応報では終わらない読み応えを生み出している。 もすきーと音。は、清楚・文学少女・いじめっ子といった対照的なヒロイン像を用意しながらも、「外側からの圧力によって関係性が変質していく」という一貫したテーマを掘り下げ続けているサークルだ。心理描写の緻密さを求める読者にとって、シリーズを追う楽しみが大きいブランドと言える。
同人コミック ・ 特集 ・ 2026/9/16
もすきーと音。特集
代表作
1清楚彼女、堕ちる。II
清楚な交際が脅迫をきっかけに崩れていく人気シリーズの完結編、レビュー数トップの代表作
2清楚彼女、堕ちる。
シリーズ第1作、脅迫に揺れる恋人たちの絆と葛藤を描いた原点
3文学少女は染められる3
文学少女ヒロインが巻を重ねるごとに変質していく人気シリーズ最新刊
4いじめっ子、女になる。
いじめっ子だったヒロインが主導権を奪われていく、因果応報だけでは終わらない一本
5文学少女は染められる
文学少女シリーズの原点、知的なヒロイン像で人気を博した一冊








